24時間換気システムについて 後編

前回のブログから大分間が空いてしまいました。(笑)
24時間換気の後編となります。

前編のブログより換気の重要性をお分かりいただけたと思いますが、
そのシステムにも色々と種類があります。
大きく分けて3つあります。

・第1種換気設備 給気口・排気口の両方に換気扇を設ける換気方法
・第2種換気設備 給気口にのみ換気扇を設ける換気方法
・第3種換気設備 排気口にのみ換気扇を設ける換気方法

給気・排気をそれぞれのどこを機械で行うか、また自然で行うかの違いですね。
各システムの特徴、メリット・デメリットを見ていきましょう。

・第1種換気設備

給気口・排気口の両方に換気扇で強制的に換気する事が出来る方法です。
機械で換気量を管理できるため、空気の循環をコントロールしやすいのが特徴です。
天井裏等にダクトを配管するダクト式が一般的で、
かつ、熱交換型なら室内の温度調整にも貢献できますので最も優れた換気効果が期待できます。
デメリットとしては、初期費用やメンテナンス費用、電気代がかかる事が挙げられます。

・第2種換気設備

給気口だけに換気扇を設置し、排気口は自然排気となります。
機械で空気を取り込むので室内が正圧となり、排気口から空気を押し出すような感じの方式となります。
外部から汚染された空気が入りにくいという利点がありますので、
工場のクリーンルームや病院の手術室なんかはこの換気方式を取ります。
ただ、このシステムを採用している住宅は少ないのが現状です。
理由としては、排気の力が弱い傾向にあり、室内に湿気が溜まりやすいため結露が発生しやすいことが挙げられます。
自宅に手術室等が無い限りあまりオススメはしません。(笑)

・第3種換気設備

排気口にだけ換気扇を設置し、給気口は自然給気となります。
第2種換気設備の逆バージョンですね。
戸建て住宅・集合住宅に最も多く採用されてる換気方式で、当社も通常はこの方法をとります。
理由としては第1種換気設備よりも初期費用・メンテ費用・電気代が圧倒的に安いという事です。
更に、第2種換気設備とは違い、室内が負圧になるため小屋裏や壁体内への湿気の侵入を防ぐ事ができ、閉じられた部分の結露も発生しにくいという利点があります。
デメリットとしては第2種換気設備と同様に外気の影響を受けやすい事ですね。

上記の通りどの換気システムにもメリット・デメリットがありますので、一概にどれが正解とは言えません。(笑)
予算や周りの住環境にもよりますし、各ご家庭が何を優先されるかにもよります。

個人的には~。。。
メンテ費用、それにかける時間、電気代等々の事を考えると第3種換気設備で十分なのではないかと思います。
というか、当社は快適なお家を実現できています。
たしかに、性能だけを見れば当然ながら第1種換気設備が優れています。が。。。
機械ものです。いつかは壊れます。たぶん。悲しいけど。
勿論、第3種換気設備にも同じことが言えるのですが、構造が単純なだけに修理・交換になったとしても比較的容易かつ経済的で、来たるその時のストレスも少ないのではないかと考えます。
極度のアレルギー体質であるとか、家の周りの空気が汚染されてるとかではない限り第1種換気設備の検討は必要ないんじゃないかな~と。
ただでさえ現代の住宅は設備に囲まれて成立してる部分があります。
が、出来るだけお家の性能だけで快適な生活をお客様に提供していきたいですね。
おっと。。。あまり言い過ぎるとメーカーさんに怒られそうですね。(笑)
飽くまでも現段階での一個人の意見です。はい。

え~っと、最後に。。。
面倒くさいと思いますが、換気扇のフィルターの掃除を定期的に行いましょう。
怠ると、人にもお家にも機械にもよろしくないですよ。

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